●職場の同僚を含む数人
職場の同僚を含む数人の集団で駅まで移動。Sがこの地域一帯での部落差別の現状を語り始めた。おいおい、公道でそんな大声で大丈夫なのか、と私は内心不安。
集団は工場の敷地内に入った。駅に行くには工場を横切るのが近道。私ともう一人のTはとにかく走る。他人の敷地を横切るのは後ろめたいからだ。下層民の匂いがする労働者たちは、だらしない格好で食事休憩中。
ふと気が付くと私とTの後ろからは誰もついてこない。不安に駆られながら工場の敷地から出ようとしたそのとき、工場の作業服を着て働いているSとすれ違った。声をかけても返事が無い。工場に捕まって働かされているのだ。怒ったTは直談判すべく工場の事務所へ。私も渋々Tに従う。事務所の階段を上る途中、どこからか甘い匂いが。危ない!。麻酔ガスだ。眠らされてしまう。夢の中で眠らされるというのも可笑しいな、と思ったところで目が覚めました。
夢を夢であると自覚したとき、覚醒は間近なのです。