「北斗の拳」スレッドの杜

管理人:D Slender(mail) 本公開:2004/2/2

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最終更新日時 06/01/16/20:33:40(米西海岸時刻)

かつて1983年〜1988年に『週刊少年ジャンプ』(集英社)に連載された漫画「北斗の拳」(原作:武論尊、作画:原哲夫)に関する2chスレッドへのリンクを集めると共に、今なおファンを魅了して止まないこの作品の魅力について、管理人が思いのままに語っていくWeb Pageです。

最新の「超私的北斗エッセイ」

No.68 北斗駄洒落(随時追加)(2005/2/14更新)

「北斗の拳」に関連する用語でダジャレを作ります。思いついたら予告なしで随時更新していきます。

No.75 牙一族の「オヤジ」 vs 野盗(2005/01/16)

 最近、原作で牙一族が登場する辺りを読み返したのだが、牙一族の頭領(アニメでは「牙大王」と呼ばれるが、本稿では「オヤジ」と呼ぶことにする)はそこそこ強いのではないか、という気がしてきた。

 その根拠は、 元・地下バトルの不敗のチャンプを自称する野盗との対決シーンである。コンクリートブロックによる頭部への攻撃をノーダメージでやりすごした後、正面からのフルネルソンの体勢で組み付いての頭突き2連発。相手は完全に頭蓋骨が陥没して絶命してしまった。ふつう、頭突きで最も効率よく敵にダメージを与えるには、固定された頭部に対し、ある程度離れた距離から勢いをつけて激突するのがベストである。それなのに、かなり密着した体勢から致命のダメージを与えることができた「オヤジ」の身体能力は超人的である。

 もちろん、ケンシロウを基準にすれば彼は弱い。カーネルやデビルリバースはケンシロウを流血させているが、彼は一方的にやられている。もっとも、これは崋山鋼鎧呼法で肉体を鋼鉄と化した「オヤジ」がケンシロウに対して無謀にもノーガードで闘いを仕掛けた故の結果であり、緒戦から攻勢に出ていれば、デビルやウィグル程度にはケンシロウにダメージを負わせられた可能性は低くないと思うのだ。だから、私は「オヤジ」の強さをデビル程度には評価しておこうと思う。

 そもそも、仮にレイが崋山鋼鎧呼法状態の「オヤジ」と対決していたらどうなっていただろうか? 南斗水鳥拳は彼の肉体を切り裂けるのだろうか? レイの青ざめた表情を見ていると少々怪しく思えてくるのだが…… まあ、仮にも南斗の伝承者なので、大丈夫でしょう、多分。

No.74 シャチ(拳法未修)vs 名前不詳の修羅(2004/12/12)

 今回も、地味だけど重要だと思われるバトルを考察する。シャチが北斗琉拳を習う前、恋人レイアを殺そうとした修羅に逆上し、村人の制止を振り切って修羅に組み付き、修羅の攻撃を耐えてそのまま前進し、修羅の後頭部を建物の鉄骨のような物に串刺しにして絶命させた。

 この対決は、全編中唯一相撲技術が有効に機能したバトルであることに存在価値がある。相手の胸に頭をつけて前に出る、というのは四つ相撲の基本の一つである。想像であるが、シャチは拳法未修得とは言え、常人としては運動能力に秀でていたのではないか。そして、幼い頃は相撲好きで、友達とよく相撲を取って遊び、そこでは無敵だったのではなかろうか。案外、わんぱく相撲の類に出場していたかもしれない(これは彼の体型から判断して考えにくいかも)。時代を考えると、2代目貴乃花のファンであったことも考えられる。

 この闘いでもう一つ注目すべきポイントは、組み付かれた修羅がなす術なくやられてしまったことであろう。幼い頃に相撲で鳴らした屈強な若者(←決め付けて書いてます)に相撲で敗れるのは仕方がない。しかし、拳法でどうにかできなかったのだろうか?

 私としては、この修羅はシャチに組み付かれた時点で打つ手がなく、敗北は必然だったと結論しておきたい。根拠は、修羅が使う拳法の性質にある。シャチの受傷シーンの観察より、この修羅が使う拳法は南斗聖拳のように外部からの破壊を目的とする拳法であることが判る(もちろん南斗そのものではないだろうが)。外から対象を破壊するには、それなりの大きなモーションや突きの速度を要するので、組み付かれては力を発揮できないのだ。現実の打撃格闘技を考えてみるとよい。多くの場合クリンチがルールで禁止されているが、これは密着してしまえば打撃の威力が無くなってしまうからである。総合格闘技の試合で、打撃しかできない選手が組み付かれたら何もできないのも同じ理由である。

 仮に、この修羅の拳法が北斗系や元斗系の拳法だったら、組み止められても苦にしなかっただろう。北斗だったら秘孔を押せればそれで良し。元斗だったら“光る手”で相手の細胞を滅殺すればよいだけである。

 ところで、「北斗の拳」の世界では組み技格闘技が不遇である。そもそも使い手自体が希少であり、シャチvs修羅戦は数少ない例外である。個人的には打撃格闘技よりも組み技格闘技の方を好むので、少々残念である。今後この項では、「北斗の拳」世界での組み技格闘技の位置づけについて、更なる考察を加える予定である。

No.73 ジャッカル vs トヨ (2004/12/08)

 最近このpageの更新を怠っていました。「北斗の拳」コンテンツと並行して様々なpageを管理しているので、なかなか手が回りませんでした。今後、人物編コラムの文章の加筆修正と並行し、時間があるときに様々な印象に残るバトルを考察していきたいと思います。

 記念すべき1回目は、『小賢しい』という形容詞がピッタリの野盗団のリーダーであるジャッカルと、バットの育ての親トヨとの対決である。何故この戦いから書き始めるのだ、と訝る方もいらっしゃるだろう。しかし、この対決は作中で他に例のない特徴を兼ね備えている。トヨが銃を撃ったのだ。「北斗の拳」全編中、銃が発射されたのはこのときだけのハズである。

 しかも、トヨが使用した銃をよく観察してみると、生半可なものではないことが分かる。サイズや形から判断して、いわゆるアサルトライフルの類であろう。確証はないが、ドイツのH&K社のG3か、旧ソ連のAK47ではないだろうか。よく似ている。これらの銃は殺傷能力十分であると同時に、機構がシンプルなので比較的短期間の訓練で使えるようになる。トヨのような老婆が扱うには最適だ。実際、トヨはかなり離れた地点からバイクに乗って動いているジャッカルを狙撃し、弾丸はジャッカルの顔面を掠り、殺害には至らなかったものの傷を負わせている。なかなかの腕前である。おそらく有事に備えて密かに射撃訓練をしていたのであろう。

 しかし、ジャッカルは逆上し、体中に多数装着したダイナマイトを盾にしながら、「撃つなら撃ってみろ。だがな、おまえもガキどももこなごなにくだけちるぞ」と脅迫。怯んだトヨから銃を奪い取り、ナイフで右胸を刺すことに成功。ジャッカル薄氷の逆転勝利であった。

 トヨの敗因は、最後の最後で冷静さを失ったことにある。ジャッカルはダイナマイトを盾にしていたが、このとき2人の距離は極めて近く、しかも彼の顔面や頭部はガラ空きであった。遠距離の動く敵に当てられるトヨの腕前があれば、至近距離から脳を貫通して即死させることは決して不可能ではなかったはずだ。土壇場でその可能性に思い至らなかったことがトヨの失敗であり訓練不足とも言えよう。仮に射撃練習をしていたとしても、生きた人間を撃った経験はなかっただろう。この世界で生き延びたいなら、やはりいつでも人を殺せるほどの覚悟が必要である。

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