明晰夢日記

以下の内容は私の明晰夢の世界を描写したものであり、(夢の世界を基準にすればノンフィクションですが)フィクションです。本当の日記ではありません。このページは超不定期更新です。また、内容についての感想は、総合BBSの該当スレッドか、読書室掲示板でお願いします。

2005年5月24日(火)

 通常の夢から始まって、明晰夢→金縛りという順番を経ることもある。

 帰宅後、いつものように疲れ切った私は寝床に倒れ込み、いつの間にか入眠していた。

 夢を見た。でも、最初は夢とは判らなかった。普段と同じように職場で仕事をしている私。ところが、後輩の同僚(♂)が突然「ちょっと話が…」と私を呼ぶ。何事かと思って近づいてみると、いきなり私の股間をむんずと掴んできた。痛。この瞬間、これは夢の中の出来事だと悟った。

 目を覚まさねば、と思って気付くと、私は寝床の上に居る。無事目覚めたかな、と思い、何気なく自分の股間に手を近づけた瞬間、何者かの手がまたもや睾丸をむんずと掴んできた。しかも私は身動きできない。どうやら未だ夢の世界に居るようだ。金縛りだ。金縛りは嫌いではないが、股間を掴まれた感触の金縛りは歓迎できない。そこで、窓から飛び降りるなどの手段で夢の世界から逃れようと思い、やっとの思いで立ち上がってみたところ、頭を天井に強打した。部屋の天井が、まるで吊り天井の部屋のように低くなっているのだ。このままでは押し潰されてしまう、と思い、力を入れて身体を伸ばしたところ、頭が天井と屋根を突き破った。辺りを見回してみると、実は家全体がベニヤ板でできていて、まるでドリフのコントのセットのようだ。最後はドリフの番組のごとく家は崩壊。倒れてくる四方の壁に押しつぶされたところで、目が覚めた。


2005年2月23日(水)

 午前中に2度寝していたら、いつの間にか金縛り状態に。いつものように夢の中へと体外離脱。ベテラン。

 風景はほぼ私の部屋。しかし、見知らぬ青年が一人居る。彼が私に話しかけてきた。
「あなたも金縛りになって体外離脱してこの世界に来たのですか」
私はとりあえず
「そうだよ」
と答えた。すると、彼は幾分横柄な態度で
「僕はこう見えても金縛り歴10年のベテランです。この世界で何か分からないことがあったら訊いてくださいね」
と言った。私はカチンと来たので、思わず彼の頭を鷲掴みにして左右に振りながら
「俺が初めて金縛りになったのは4歳の頃で、もう30年もキャリアを積んで来ているんですよ。偉そうな口を利かないでくださいよ若造!」
と丁寧なのか乱暴なのか分からない口調で叱りつけたところで、目が覚めた。超短編明晰夢でした。


2004年10月24日(日)

注意:社会通念上不適切かも知れない描写が含まれます。もちろん全て夢の世界のフィクションなのですが、念のために文字色と背景色をところどころで同じにします。選択状態にすれば読めますが、その種の描写を好まない方は読まないでください。

 休日の正午、昼寝のために床に就いたところ、すぐに浅いレム睡眠に入り、夢を夢だと意識できる“明晰夢状態”になった。

 明晰夢は、何故か小学校の正面玄関からスタート。私が昔通っていた小学校に似ているつくりである。靴を脱ぎ、来賓用の下駄箱を探しているところで、小柄な小学校高学年女子が通りかかった。どうせ夢の中だから、現実には絶対にできないことをしてみたいと思い、彼女に抱きついて膨らみかけた胸を触ろうと試みた。しかし、小学生とは思えない力と技術で抵抗され目的を果たせず。私は失意のうちに階段を上った。学校はちょうど休み時間で、児童たちは廊下で走ったり遊んだりしている。私は今度こそとばかり、一人の高学年女子を背後から捕まえて、右手で服の上から左の胸を揉むことに成功した。抵抗されるが、今度は離しはしない。青い果実。ふと、顔を上げると廊下に次のような貼紙が…「チカンに気をつけよう」……これは私のことか? 

 この瞬間に風景は一転し、自室へ。目を覚ましかけたのだが、金縛り状態なので完全には目覚めていない。私は自分の左腕を右手で握った状態で金縛りになっている。どうやら、夢の中で小学校高学年女子の乳房だと感じたのは、実は私自身の左腕だったらしい。

 そんなことを考えていると、場面は再び小学校に戻った。体操着姿の児童たちがドッジボールに興じている。その中に一人、私よりも身長がが高くてスラリとした高学年女子を発見。お約束(?)通りに後ろから抱きついて胸の微かな膨らみに触れたが、この女子は無反応&無抵抗。しかも実は私自身の左腕の感触だと分かっているので、余り面白くない。そこで、右手を彼女の股間に移し、ブルマーの上から性器(報道用語では“下腹部”と言います)を何度かさすってみた。すると、不意に彼女の体から力が抜け、グラウンドに倒れこんでしまった。触り続けながら、私は彼女に「どうしたの?」と訊いてみると、「立っていられないの」との返事。この女子はエロイな、と思ったところで、場面が自室に転換してしまった。

 部屋に戻ったものの、金縛り状態が続いているので、目覚めてはいない。私は夢の世界へと体外離脱して、部屋の窓から外を眺めてみると、道路を挟んだ向かいの2階建ての瓦屋根家屋が目に入った。これは歌手の小椋桂氏が経営するドラッグストアの店舗兼住居である(もちろん、現実にはそんなものは存在しません)。先ほどの強引な場面転換はきっと小椋氏のせいに違いない、と夢独特の勝手な論理で思い込んだ私は、窓から身を躍らせ、空を飛んでドラッグストアの2階住居部分の窓から中を覗いてみたが、誰も居ない。小椋氏は店に出ているに違いないと判断し、下の道路に飛び降り、店の中を覗きこんでみた。すると、見覚えのある小椋桂氏と、若い店員1人が商品の整理をしていた。瞬間、小椋氏と目が合ったような気がした。是非、彼と話して真相を明らかにしたい。

 早速私はドアを開けて中に入ってみたが、何と、つい先程まで居たはずの小椋氏の姿がどこにも見当たらないのだ。私は若い店員をつかまえて「小椋桂はどこに居る?」と訊いてみたが、「知りませんね」とトボケるばかり。しかし、明らかに顔には動揺の色が見える。嘘をついている。もう一人の中年の店員にも同じ質問をしたが反応は同様。ああ、小椋桂には会えないのか、と落胆したところで、完全に目が覚めた。

あとがき:今回は、前半がかなりヤバイ内容で、保護色だらけになってしまいました。なお、後半の小椋桂消失のミステリにはどうやら答えが存在するようです。正解は(以下、ヤバくはないですが文字色と背景色を同じにします)、中年の店員が小椋桂の変装だったのです。私が店の中に入ってくると察知した彼は、得意の早変わり変装で特徴の無い中年店員に化けたというわけですね。目が覚めたあと数時間経過してから、私はこの結末を思いつきました。その意味でも珍しい明晰夢でした。


2004年10月13日(火)

 深夜4時近くに、普段にも増して遅く床に就いた直後、金縛り→明晰夢。珍しく職場のシーンからスタート。夜、同僚のSと2人で職場に残っている。Sはまだ仕事中で、電話を掛けている。もう深夜近いので、電話中のSに向かって軽く手を上げて「お先に」の意思表示をし、部屋の蛍光灯のスイッチを半分だけ切ったつもりが全部切ってしまい真っ暗になってしまった。余りに真っ暗だと夢の中でも不便なので、一部だけスイッチを入れ直し、職場の階段へと向かった。ところが何故か階段も真っ暗。手探りで照明のスイッチを入れたが、蛍光灯が古いのか照度不足。不満を抱きながら飛ぶように階段を下りていくと、階下の銀行から従業員が出てくるところに出くわした。銀行さんがこんな深夜まで残っていることは現実ではあり得ない。改めて夢であることを自覚しながら建物の外に出た。

 やはり、普段の街並みと少し違う。深夜なのに人通りが妙に多い。祭りもイベントも行われていないはずなのに、何故か雰囲気が華やいで見える。こんな連中に付き合っていたら終電を逃すので、猛スピードで駅に向かって走った。ところが、交差点の真ん中で誰かと話をしていた通行人に軽く衝突。こんな所で立ち話とは非常識な、と少々憤慨し、その通行人のこめかみをいきなりアイアンクローの要領で鷲掴みにして20メートルほど引きずって走った。その通行人が女性だったら面白いことになるな、と思って(勿論夢の中だと自覚してのこと)、顔を見てみたところ、男性で、しかも私より数段ガタイが大きかった。少々失望。

 いつのまにかY駅前に到達。現実世界でも賑やかな繁華街である。繁華街には付きもののラクダのぬいぐるみ風オブジェが10mおきに設置されている。私にしては珍しく、そのラクダの顔をじっくり見てやろうと思い立ち、顔を覗き込んでみると実はリスだった。随分と巨大なリスだな、夢の中だからこのくらいシュールな方が愉快だよな、と思った瞬間、目が覚めた。

 久しぶりにエログロ的要素が薄い明晰夢だった。


2004年9月25日(土)

 起床して朝食を摂ったあと、仕事に出かけるまでにまだ間があるので少し仮眠をとることにした。久しぶりに金縛り状態になったので、すかさず夢の世界へと体外離脱。今や金縛りのベテラン。

第1幕 女子高生からのプレゼント

 場面はいきなりどこかの学校の教室。生徒たちがなぜか私の誕生日を祝っている。一人の女子高生が手編みのセーターをプレゼントしてくれたが、縫い針が刺さっている。次に、もう一人の女子高生が手編みのマフラーを渡してくれたが、明らかに編みかけの未完作品で、やはり縫い針が3本も刺さっている。何だこれは、と思っていると3人目の女子高生がスタジアムジャンパー(これは手編みではないだろう)を私に着せてくれたが、やたらと窮屈で身体を締め付けてくる。私は「お前らいい加減にしろよ」と叫ぶと、3人目の女の子の背後からチョークスリーパーを決めて絞め落とした。

第2幕 岩波数学入門講座の推理小説 

 場面は自室に戻った。夢からは覚めていないらしい。気分転換に本でも読もうと書棚を物色すると、岩波数学入門講座シリーズから出版されているミステリシリーズの一冊が目に留まった。今邑彩さんの某作品(作品名は目に入らなかった)と若竹七海さんの『悪いうさぎ』の合本である(注:若竹七海『悪いうさぎ』は実在しますが、岩波から出ているミステリ本は言うまでもなく実在しません)。こんな本を買った記憶はないのに書棚の中にあるのは何故だろう、と一瞬疑問に思ったが、『悪いうさぎ』は未読だったのでこの機会に読んでおこうと思い、書棚から本を取り出して、それで自分の頭を何度も何度も殴りつけた。岩波のハードカバーだけに硬さと重さは抜群なので、心地良いマッサージになった。

第3幕 エスカレーターの人妻

 本で頭を殴るのに飽きてきたので、本を書棚に戻して部屋を出ると、某大型スーパーマーケットの2階フロアに出た。下りエスカレーターにスタジアムジャンパーを着た人妻(年齢は私と同じくらいか)が乗り込むのが見えた。先ほどのスタジアムジャンパーの恨みを晴らそうと思い、すかさず後を追ってエスカレーターに乗り込む。夢の中だから何をやっても咎めはないだろうと思い。背後から抱きついて倒し、そのまま1階まで二人一緒に転げ落ちた。人妻のほうも受身をしっかり取っていて、怪我はないようだ。抱きついたまま服の上からひとしきり胸を揉んだあと、服の隙間から手を入れて直接乳首を指で弾くように愛撫した。夢の中だと思うように指が動かないな、と冷静に考えたところで、完全に目が覚めた。


2004年8月3日(火)

 午前10時頃、昼寝をしようと横になると、あっという間に金縛り。最近では金縛りの達人と化している私は、すぐに夢の世界に突入することができる。

 珍しく自室以外の光景から明晰夢がスタート。どこかで見覚えのある教室風景。沢山の生徒たちに混じって、Hさんが座っている。Hさんはずば抜けて顔が可愛いわけではないが、巨乳なのだ。私はHさんに一言声を掛け、彼女の肩を抱えるようにして強引に教室の外に連れ出し、隣の空き教室へ連れ込んだ。そこには私の見知らぬ野球部の生徒が4人待機している。どうやら、私は彼らに「Hさんを輪姦させてやる」という約束をしたらしい(そんな記憶はないのだが……これも夢の中の強引な論理ということで)。

 彼女を床に放り投げると、すぐに野球部連中が彼女に襲い掛かる。私自身も遅れを取るまいと飛び掛かってブラウスとブラジャーを剥ぎ取り、乳房のサイズの割には小ぶりな乳首を舐めまくる。次いで、舌を下半身へ移動させ、粘膜部分を舐め始めた。ところがそのとき、急に彼女の身体が目の前から消えた。どうやら野球部連中に奪われてしまったらしい。このままだと野球部の連中に蹴り殺される、と妙な心配(夢の中では杞憂なのに)をした私は、慌ててその場を立ち去った。

 すると、場面は自室に転換。まだ夢からは覚めていないらしい。こんなときはベランダに出て、空中飛行を試みるに限る。ベランダから下の庭を眺めると、母親が庭仕事をしている。私は母親を呼んだが、返事が無い。少々立腹した気分のままで、ベランダの真向かい10メートルほどの場所にある建物に飛び移ろうと身を躍らせる。ところが、何故かこの日は空を飛べない。あえなく庭に落下。もちろん夢の中だから痛くはない。ついでに母親は依然として私を無視している。

 仕方が無いので、歩いて建物の中に潜入しようと試みる。ところで、私の場合、夢の中で建物に“不法侵入”するとその瞬間に目が覚めてしまうことが多いのだ。今日は覚めないでくれと祈りつつ、建物に向かって歩を進める。ところがこのとき、交尾中の2匹のトンボが私の進路を遮ってきた。交尾トンボが通行者を阻む力は強力だと何かで読んだことがある(と夢の世界の中で納得している)ので、嫌な予感を抱きながら前進を試みるが、案の定、トンボのトリッキーな動きに遮られ、そこから一歩も前に進めない。私の力量はここまでか、と諦めたところで、目が覚めた。


2004年4月11日(日)

 午前11時頃、昼寝をしようと横になると、あっという間に金縛り。すかさず体外離脱。夢の中で布団から起き上がると、布団の上にはもうひとりの自分自身が眠っていて、寝言を言っている。
「何で俺はこんな保険に入ってしまったんだ…」
私は内心「何言ってるんだコイツは」と自分自身を軽蔑した。アホは放っておくことにして立ち上がり、窓から外を眺める。かつて、中学校の窓から見た景色が写っていた。ふと、振り返ると、部屋もいつの間にか中学校の教室に変わっている。教室には誰も居ない。

 窓の下の道に、中学時代のクラスメイトの女子が2人歩いている。そのうちの1人の名前は思い出せないが、もう1人はTさんだ。Tさんは背の低い女の子だった。それも、明らかな成長異常によって極端に背が低いのだ。私は窓から飛び降りて2人のところに辿り着こうとしたが、窓枠が高すぎて叶わない。台になりそうな小型の脚立を窓の下に持ってきたが、このときに限り全く足が上がらず、脚立にさえ登れない。そこで、私は眼下を歩くTさんに呼びかけた。
「おーい、Tさん。ちょっとここに来て脚立に登るのを手伝ってくれないか。それがダメならフェラチオでもいいよ」
すぐにTさんは階上へ上がってきて、信じられない力で私を脚立の上に乗せてくれた。しかし、私が乗ったモノは、よく見ると脚立ではなく、金属製の細長い灰皿ボックスだったのだ。当然のようにバランスを失い、私は床へと転げ落ちた。
「ごめんね、転んじゃったね。じゃあこれ」
歩み寄ってきたTさんはそう言って、すぐさま私のズボンの前チャックを開け、銜え込んできた。リアルな感触。気持ちいいのだが、私の場合、夢の中では絶頂感が味わえないことを知っているので、これ以上の進展は望めないと判断し、その場を立ち去ることにした。

 気が付くと、いつの間にか酒屋さんの店先。ご主人(私の知らない人だ)が店番をしている。店の棚の下段に、封の開いたシャンパンのボトルと、ビール入りの大ジョッキが置いてある。売り物を並べるための棚にそんなものがあるのは不自然なので、きっと売り物ではなく、他人にぶっ掛けるために置いてあるのだろうと推理した。

 そのとき、外から女性が入ってきた。店のご主人の奥さんだ。挨拶代わりに、私は右手に持ったシャンパンのボトルを振って、奥さんにシャンパンをかけまくった。騒ぎを聞きつけたご主人が店の奥から出てきたので、私はビール入りのジョッキを彼の頭上でひっくり返した。当然彼がビールまみれになるものと期待していたが、どういうわけか私の頭上から液体が降ってきた。ビールまみれになったのは私自身。何とすばらしいオチだろう。まるで夢のようだ。あ、これは夢だったか、と思ったところで、目が覚めた。


2004年3月24日(水)

 深夜の2時頃、うとうととレム睡眠。すぐに夢が始まった。金縛りは無かったのだが、夢であると判っていたので、金縛りと同様の入眠時レム睡眠現象であることは確かだ。よって、ここに書くことにする。

 小学校の教室を思わせる場所。私にリアルでの某知人が話しかけてきた。内容は良く聞き取れなかったのだが、私を叱っていることが直感で判った。それなら、どうせ夢の世界なのだから、何をしても構わないだろうと思い、彼の胸倉を掴んで大外刈りの要領で机の上に寝かせる。(ここから残酷な表現なので、文字色と背景色を同じにします)そして、両手で相手の首を固定し、力任せに捻る。首は信じられないほど柔軟で、有り得ないほどの角度に湾曲し、相手は手足をジタバタ動かして抵抗する。しぶといな、と思い、手に込めた力を更に強めると、「グギョ」という鈍い音。首の骨が折れたようだ。私は、それでも相手が起き上がってくるような気がして、暫くは力を緩められずにいた。

 この時点で目が覚めた。かつて、夢の中で人の肉体を傷つけたことは何度かあるが、殺害に至ったのははじめてだと思う。

2003年10月04日(土)

 朝の8時頃、金縛り状態に。適度な睡眠不足が効いたようだ。

第1ラウンド
「お待ちかねの金縛り&体外離脱ですよ」
そう言って、青年は私の身体を抱えるようにしてベランダまで連れて行ってくれた。これで労せずして体外離脱完了。更に話しかけてくる。
「あなた、僕のことを青年だと思っているでしょう。そうではなく、少年です」
私の脚を軽々と持ち上げると、
「飛びたかったんでしょう」
と言って、そのまま私をベランダから突き落とした。本来なら夢の中には存在しなくても良いはずの地球の引力により、身体は地面へと一目散。明晰夢初心者ならこれで目覚めてしまうところだが、ベテランの私は地面到達直前に落下速度を緩めてふわりと着地。そこは超繁華街の交差点。交通量は極めて多い。交通整理の必要を感じた私は、交差点の中央に立ち、腕を振り上げて整理業務開始。そこへ、スピード出し過ぎの黒い乗用車が右折しきれずに突っ込んできた。交通整理の邪魔だ。私は乗用車を持ち上げ地面に叩きつけ、座席部分と台車(とは呼ばないかも)の部分とを引きはがした。車は大破。いい気味だ。

第2ラウンド
 そこで一旦目が覚めたが、再びあっという間に金縛り状態に。今度は誰の手も借りずに体外離脱すると、先程とは逆に階下へ向かうことにする。階段を下りて玄関から外へ。空は灰色の分厚い雲に覆われ、世界は私好みの陰鬱なgrayに染まっている。路地へ足を一歩踏み出したとき、背後の玄関から母親の声が飛んできた。
「マスカットを忘れているよ」
意味が判らないので黙殺し、そのまま路地を進み道なりに右に折れる。突き当たりのT字路に面した一軒家の玄関先にそこの奥さんが出て来ていた。人妻getチャンス、と思った私は、いきなり奥さんに抱きつこうとしたが、どういうわけか、庭に植えられていた木の枝に行く手を阻まれ、目的を果たせなかった。

第3ラウンド
 一旦目が覚めたが、みたび金縛り状態に。体外離脱して部屋から出ると、そこは職場の廊下。向こうから職場の後輩にあたるS氏が歩いてきた。今回の金縛りは余り長続きしないだろうと直感していたので、残された時間を有効に使うべく、S氏の脚をすくってその場にテイクダウンすると、裏アキレス腱固め。力を込めて絞り上げると、彼の脚は嫌な手応えを残してグニャリと曲がってしまったのだ。


2003年9月22日(月)

 前日の日曜の午後に長時間の睡眠を取っていたため、この日の深夜は金縛りになりやすい状況が出来ていたようだ。

 4時30分頃、金縛りに遭うと同時に、枕元に置いた携帯電話が震え始めた。数学BBSに書き込みがあったようだ。金縛り状態から体外離脱し、夢の中の携帯電話を手に取り開いてみると、突然、何の脈絡もなく着メロのダウンロードが開始された。曲は、浜崎あゆみの曲(曲名は不祥)と、さだまさし『天までとどけ』だった。異色の組合せ。この夢の内容を記録に留め、あとで『明晰夢日記』を更新しよう。そう思った私は、金縛り状態から必死で抜け出し、何故か身体の下敷きになっていたボールペンを手に取り、就寝前に読んでいた『ライジンコレクション・北斗の拳・フドウ伝説編』(コアミックス)の表紙見返しに先程の夢の内容をメモした……

 ……つもりだったのだが、実はそれも夢の中の出来事。しばらくして完全に目覚めたのだが、メモは存在していなかった。今はうろ覚えでこれを書いています。短時間の金縛り+明晰夢だったので、余り面白くはなかったのです。でも、数学BBSに書き込みがあったのは現実でした。


2003年8月5日(火)

 仕事の2連休が終わった夜、久しぶりに金縛り状態に。いつものように、夢の中の世界に離脱し、窓の外に飛び出して…と行きたいところだが、どうもこの日は勝手が違う。入眠直前に左手を頭部の下敷きにして寝ていたので、左手がズキズキ痛むのだ。仕方なく布団に戻り大人しくしていると、毛布が身体に巻き付いてきた。毛布に拘束されるのは悪い気はしない。何気なく伸ばした左手が毛布に触れる。毛布の内部で綿が瘤状になっているため、僅かに盛り上がっている部分だった。私は直感的にそれが下着越しの女性器の手触りであると判断し、擦りはじめた。すると、何故か私自身(♂)の性器に微かな鈍い痛みを感じたのだ。不思議だった。

 夢の中でも観念として痛みを感じることはできる。

 目が覚めた……と一瞬だけ思ったが、まだ覚めてはいなかった。階下から母親が上がってきて「明日は朝早い(これは現実でもその通り)のだから寝なさい」と注意しに来た。煩わしいので、私はジャンプして天井の襖を開けて屋根裏部屋に隠れ、母親をやり過ごした。屋根裏部屋から出ると、そこは幼い頃に遊んだ記憶があるようなないような、という感じの路地裏。駄菓子屋に設置されたピンボールとスロットマシンを合わせたようなゲームで遊んでみる。荒っぽく操作したせいか、けたたましい警告音と共に即Game overとなった。

 次の瞬間、私は金縛りになる直前の体勢で布団の上に居た。明晰夢から覚めたようだ。すぐに内容を書き留め、「明晰夢日記」を更新せねば。布団から這い出し、枕元のiBookの電源を入れる。時刻は午前4時20分。テキストエディタを立ち上げ、文章を打とうとするが、左手を頭部の下敷きにして寝ていたためか、手が痺れて思うようには動かない。窓の外からは西日が射し込んで来て眩しい……西日? 何だ、まだ目が覚めていないじゃないか。

 そう思った瞬間、本当に目が覚めた。枕元のiBookの電源を入れる。時刻は午前4時30分。テキストエディタを立ち上げ、更新開始。ちなみに左手は痺れてなどいない。「入眠直前に左手を頭部の下敷きにして寝ていた」ことは、夢の中独特の勝手な思い込みだったようだ。


2003年5月26日(月)

 深夜2時頃就寝。金縛り状態を自覚しなかったが、入眠時に即、レム睡眠状態になった模様。覚醒に近い睡眠状態なので、夢であることを認識しやすい。このときの夢は、自分が寝ている部屋の情景からスタート。金縛りから始まる典型的な明晰夢と同じである。

 ところで、夢の中の私は戸惑った。なぜなら、家の様子が違うのである。(現実の私は築10年以内の家の2階で寝ているのだが)恐ろしく古びた平屋建の民家の一室に布団が敷かれ、その上に自分が寝ているのである。いつもの明晰夢なら、すかさずベランダに出て空を飛ぶことを試みるのだが、今は1階に居るので意味がない。では何をするべきか。空を飛べないとすると、歌うことしか選択肢は残されていない(夢独特の強引な論理の好例)。何を歌おうか。しばらくの間考えた末の結論は…

「そうだ、『太陽の彼方に』を歌おう」

 そうと決まれば、一人で歌って踊るよりは、ギャラリーが居た方が良い。もう一度部屋を見回してみると、部屋には外へ通じる窓以外のドアは無く、押し入れの戸らしき襖があるだけである。この襖は押し入れと見せかけて隣室へ通じていることを直感的に見抜き、襖を開けてみた。隣室に人がいることを期待してはいなかったが、幸い母親が一人で寝ていた。チャンス。『太陽の彼方に』を歌うときが来たのだ。母親の枕元で私はノリノリに歌い踊った。

「のってけ、のってけ のってけサーフィン♪波に波に波に揺られて♪…」

 私の歌声を聞いた母親は突然起き上がってきた。相撲の開始だ。立合い、私は相手の突進を殺し、右四つに組み止めた。しかし、母は年老いた女性とは思えないほど強い。小柄で痩せているのだが、足腰は強靱。前に出ようとしてもビクともしない。とは言え、右四つ左上手は私の得意とするところであり、この体勢から負けるわけにはいかない。私は両マワシをしっかり取り、右に左に揺さぶりをかけ、隙を見て半ば強引ではあるが左からの上手投げ。相手は若干の抵抗を見せたが、終には掌が地面に付いた。私の完勝だ。安心した所で目が覚めた。


2003年4月30日(水)

 深夜3時30頃就寝。この日は金縛りにはならず、普通に眠り込み、まずは普通の夢を見た。数学BBSの某常連解答者様と某質問者様が、掲示板にて都はるみの曲の話題で盛り上がっている夢だ。広く知られていることではあるが、私のsiteの数学BBSは“運動場型”という一風変わったスタイルの掲示板である。スレッド型、ツリー型、トピック型などはありふれているが、余り使われていない運動場型を採用したのは成功だったと自負している。このときも、くだんのお二人がレスを応酬しながらそれぞれのレーンを抜きつ抜かれつ歩いているのを横目で見ながら、私は管理者としての達成感で微笑ましい気持ちになっていた。私はさりげなくお二人を抜き去り、ひと足早く運動場のゴール地点に辿り着いた。

 ゴール地点では若い女性の集団が談笑していた。「モーニング娘。」だ。私は「モー娘。」メンバーの1人である石川梨華嬢と結婚の約束をしていたのを思い出し、集団の中から梨華嬢を見つけると、何も言わずにいきなり彼女を抱きしめ、接吻した。

  この瞬間、私には判った。「これは夢だ。自分は夢の世界にいるのだ」だから、厳密な意味での明晰夢日記は次の段落から始まる。 

 夢であることを自覚した瞬間、自室の寝床の上にいた。でも夢から覚めたわけではない。その証拠に私の傍らには女性が寝ているではないか。よく見ると梨華嬢ではなく別人、それも私の知らない女性に変わっているが、この際それはどうでも良い。私は彼女の髪を左手で撫で付けながら、右手で愛撫を繰り返した。ほどなく彼女は絶頂の喘ぎを漏らし、その瞬間、私の手に感じる湿度が2倍に増した。その感触が余りにリアルであったことに驚いていると、いつの間にか彼女は私の傍から消えていた。目が覚めたのかなと思い、右側へ意識的に寝返りを打ってみた。右足が部屋の壁に当たる。おかしい。私は左側に壁がある環境で寝ている筈だ。今度は左足を布団の外に伸ばしてみる。すると、普段の仕事に持ち歩いている鞄が足に触れる。あれ。こんな所に鞄を置いた筈はない。要するに、まだ夢の世界に居るということだ。

 今度は左手を伸ばして見る。すると、手がナイロン弦のギター(いわゆるクラシックギター)に触れる。現実の部屋にギターはあるがケースの中に入っているので、自分が夢の世界にいるという確信を強める。私はギターを抱え、弾き始めた。右手の中指と薬指がうまく動かないが、それでも不思議なことに曲になっている。しかし、何の曲だか判らない。弾きながら、ふと、万一これが現実世界だったら、深夜なので家人や近所の迷惑だよな、と心配した。そこで、私はギターを弾くことを止め、ギターを片手に持ったままベランダに出てみた。

 案の定、ベランダから見える外の世界は現実とは全く異なっていた。現実には住宅が密集しているはずの近所の風景。しかし、夢の世界では、少し離れた所に10階建て程度のマンションが疎らに建っている他は見渡す限りの平原である。それにしても、目の前の世界の何と美しいことか。何より素晴らしいのは、世界全体が薄く青みがかった光に包まれていること。昼でも夜でもない。強いて言えば、日が暮れる直前のごくわずかな時間、空一面がロイヤルブルー(のような色)に染まることがあるが、それに近いだろうか。高貴な光に包まれながら、私はふと空しい思いに駆られるのだ。きっと間もなく目が覚め、現実世界に引き戻されてしまう。そこにはこのような美しい光は無く、生活のための様々なしがらみが存在するのみ。

 こんなことを考えるとは、きっと目覚めの時が迫っているに違いなく、ここで空を飛ぼうとすればその瞬間に覚醒してしまうかも知れない。でも、夢の世界では飛ばずにはいられないのだ。ギターを片手に持ったままベランダから身を躍らせた。すると……あっけなく目覚めてしまった。

 現実の自室には青く美しい光など無く、ただ深夜の暗闇があるだけ。数学BBSは“運動場型”などではなく只のトピック型。石川梨華嬢との結婚の約束など存在しないことはもとより、傍に女性が寝ていることも無い。その代わり、電源を付けっぱなしにして眠ったiBookのスクリーンセーバーの画像には、青く晴れ渡った空の下の澄みきった海の写真が表示されていた。この光を目の前にして眠っていたから、夢の中であのような美しい光を感じたのだろうか。

 もういちど経験したくなる明晰夢だった。


2003年4月29日(火)

 この日は仕事が休み。10時ちょっと前。寝床に寝転がって読書していたら、いつの間にか浅い眠りに入り込んだ模様。ふと目が覚めた。いや、正確には目が覚めたつもりになった。実際には金縛り状態すなわちレム睡眠中。

 私はすかさず夢の中で体外離脱。いつものように窓を開けてベランダに出る。現実とは異なる風景、しかも現実は晴天なのに雨が降っていることから、夢の世界にいることを再確認する。それでも、いざ空を飛ぼうとすると、「万一現実世界だったらどうしよう」との不安が頭をもたげてくるのは何でだろう(®テツ&トモ)。それでも意を決してベランダから身を躍らせ、階下の別の部屋に忍び込もうと企図する。しかし、困ったことに階下の部屋のベランダには何故か窓がなく、土の壁が一面に広がっているだけ。失望した瞬間、場面は自室に転換。目が覚めたか、と一瞬思ったが、そうではないようだ。再び寝床から離脱して、今度は部屋のドアを開けて廊下へ出てみた。

 ところが、その瞬間、どこからともなく携帯電話のバイブ音が聞こえてきた。現実の寝床の側に置いてあった私の携帯電話にメールの着信があったのだ。これによって、私は一気に現実の世界に引き戻され、目が覚め、金縛りも完全に解けたのである。

 幼い頃、私は金縛りを恐怖していたが、その理由のひとつは、家族が自分を起こしに来たとして、金縛りのせいで起きられないため家族に心配をかけるのではないか、との不安を抱いていたことにある。しかし、実はそれは杞憂であったことをこの日の体験で改めて確信した。所詮、金縛りとは、浅いレム睡眠による現象に過ぎないので、普通に起こされればちゃんと覚醒できるのである。


2003年4月28日(月)

 この日は仕事が休み。多少の昼寝はしたのだが、慢性的な睡眠不足のせいか。夜の11時頃にはまた眠くなった。寝床にうつ伏せに倒れ込んだ私の脳の中に独特の耳鳴りのような感覚。これこそ金縛りの前兆。

 うつ伏せのまま金縛りになった私は、とりあえず起き上がろうと試みる。もちろん、既に夢の世界に入り込んでいることは自覚している。ところが、立ち上がった瞬間、何者かの手が背後から組み付いてきて、私は即座に寝床に倒される。どうやら、私の身体を使って人体実験を行おうとする組織の仕業らしい。再び立ち上がろうと試みるが、今度は正面からタックルで倒された。相手の顔を確認しようと思った矢先、相手の指が私の目の中に突き刺さってきた。とりあえず痛い。ただしそれは夢の世界独特の観念的な痛み。もし現実にこんなことがあったら、「痛い」などというコトバでは形容できない痛みのはず。

 さて、なかなか立ち上がることすらできない私は、作戦変更を余儀なくされた。何がいけないのか。おそらく風呂上がりで私の髪が濡れているのが拙いのだろう、と判断し、枕元のドライヤー(現実には自室に存在しない)を手に取り、スイッチを入れ、髪を乾かし始めた。ところが、敵はまたもや背後から私に組み付いてきて、ドライヤーを持った私の右腕を捻り上げて頭髪の乾燥を妨害する。敵は一人ではなく複数で、他の人間は私の寝床の周囲で走り回ったりの馬鹿騒ぎ。私は再度ドライヤーのスイッチを入れるが、その瞬間またもや背後から妨害され、目的を果たせない。

 何か今回の金縛り&明晰夢はつまらないな、と思った瞬間、目が覚めた。


2003年2月25日(火)

 仕事に出る前にちょっとお昼寝。2日連続の金縛り。私にとっては睡眠が充分取れている証拠。

SCENE1 職場

 この日は珍しく、金縛りから夢の世界へ離脱した後、なぜかいきなり職場の風景。いつも私が座っているデスクの横を女子社員が3人連れ立って歩いていく。夢の中と判っているので、何をしても構わないと判っている私は、そのうちの1人を(ここからしばらく性的な描写がありますので、文字色と背景色を同じにします)押し倒し、何も言わずに服をはぎ取った。相手は抵抗を見せるが、私の夢の中で私に適うものはいない。あっけなく挿入成功。腰を動かすが、全然気持ち良くない。途端につまらなくなってしまった。

SCENE2 帰宅途中

 いきなり場面は転換し、普段通勤時に利用している電車内の光景に。電車の走る向きは上りで、これは私にとって帰宅時に相当する。車内でいきなり一人の若い男と目が会い、険悪な雰囲気になった。これは喧嘩になるかも知れない。夢の中と判っているから、喧嘩しても構わないのだが、温和な性格の私は争いごとを好まないので、降りるべき駅の1つ前で降りようとした。すると、その男が背後から私の肩を掴んできたのだ。仕方ない。どうせやるなら、相手が再起不能になるまでやるのが喧嘩の鉄則だ。そこで、私は振り返り左手で相手の胸ぐらを掴むと、(ここからしばらく残虐な描写がありますので、文字色と背景色を同じにします)すかさず何も言わずに右手の人さし指と中指を相手の眼球めがけて突き刺した。固めのコンニャクが潰れるような嫌な手応えがあった。さすがに夢の中の私もその後の成り行きを見たくなかったのだろう。場面は、強制的に駅から家までの15分足らずの道へと転換した。ほぼ一本道のはずなのだが、なぜか道に迷ってしまった。というか、歩いても歩いても無限にループするのだ。

SCENE3 自室にて

 いつのまにか自室の寝床の上にいたので、目が覚めたか、と思ったが、身体は金縛り状態だったので、まだ夢の中にいることが判った。間もなく、部屋のドアが開いて、父親が入ってきた。もちろん、夢の世界の父である。彼は寝ている私に向かって、
「何だ、また寝ているのか。お前は寝始めると長いからな」
と話しかけてきた。何か言い返そうと思ったが、金縛り状態にある私は身動きが取れない。父はすぐ部屋から出ていったが、入れ替わりに母親が入ってきた。出かけているはずの母が何故家に居るのか、と私は訝ったが、答えは簡単。全ては夢の世界の出来事だからである。母は寝ている私に目もくれず隣室へと抜け、隣室の窓からベランダへ出ていった。私は、母に声を掛けねばならないと思い、寝床から抜け出し、隣室へ入ったが、その音を聞きつけたか、すぐに母がベランダから戻って来、私の方をむんずとつかむと、涙ながらに私に次のように訊いてきた。
「ねえ、私は、母さんは、本当の母さんじゃないんだよね」
私は正直に答えることにした。
「そうだよ、お母さん、ここは夢の世界なんだよ」
「やっぱりそうだったの」
母はますます嗚咽しながら、(ここから先もやはり少しやばいので、文字色と背景色を同じにします)私に体を寄せてきた。まもなく、私のペニスが粘膜に包まれるのを感じた。あまりの衝撃に、目が覚めた。昼寝終了。


2003年2月24日(月)

 昨日の日曜に十分過ぎるほどの昼寝を行っていたためか、この日は容易に、入眠時レム睡眠→金縛り→明晰夢と移行することができた。

SCENE1 私は美男子

 金縛りを経由した明晰夢は、必ず自室のシーンから始まる。理由は、入眠直前に見ていた光景が強く脳に焼き付いているからであろう。金縛り状態から体外離脱し、いつもの通り窓から外に出ようとするが、寝ていた布団や毛布が顔に巻き付いてきて、振りほどくのに一苦労。私は憤慨した。なぜ、たかが布ごときに空を飛ぶことを邪魔されねばならないのだろうか。思わず次のように叫んでいた。
「邪魔するな、俺は美男子なんだぞ」
このセリフに布たちは怯んだのか、顔を締めつける力が少し弱まったので、すかさず自宅マンションの10階の窓からふわりと飛び降り、8階のベランダに飛び移った。ここでもまた布たちの邪魔が入ったが何とか振りほどき、8階のドアを開けて中に入った。

 そこはかなりの広さがある空間。体育館のようだ。一面に、飛行機の座席のような豪華なシートが並んでいるのだが、それらは悉く倒れている。何かの事故があったようで、多くの人々がシートの下敷きになっているのだ。一人でも助けなければ、と思い、シートのうちの1つを持ち上げてみる。下敷きになっているのが若い女性だったら良いな、と、何の根拠もなく考えていたが、実際に(夢の中の話でこの表現も変か)現れたのは瀕死の男性の老人。私は彼の頭を両手で掴み、体全体を持ち上げてみた。余りにも軽く、しかも手触りにまるで生気がなく、死体のようであったことに驚いた、驚いたついでに一旦目が覚めたようだ。

SCENE2 父とのドライブ

 一旦目が覚めたものの、すぐに金縛り状態になった。すかさず夢の世界へ体外離脱。今度は布に邪魔されることは無かった。先程のSCENEとは違う行動を取ろうと思い、自室のテレビのスイッチを入れてみる。画面の中では、江戸の町娘がユーロビートに合わせて腰を振りながら踊っている。私も思わずテレビを持ち上げて、踊り始めた。

 そのとき、おそらく家の外からだろう、女性の「きゃー」という悲鳴が聞こえてきた。私はテレビを元に戻し、様子を確かめるために部屋を出て階下へ向かう。実はこの時点では、悲鳴が夢の世界のものなのか、それとも現実の世界でレム睡眠に入っている私の耳に入ってきたものなのか、判断がつかなかったのだ。階下へ降りると、夢の世界の両親も悲鳴を聞きつけて騒いでいたので、全ては夢の中の出来事であることを確信し、安堵する。父は、外へ様子を見に行くことを提案。私もついていくことにする。外へ出ると、父は車の運転席に乗り込んだ。家の近くの悲鳴の真相を確認するのに車に乗るというのは変だが、そこは夢の世界特有のシュールレアリズムだ。

 父は私に助手席に乗り込むよう促すが、私は躊躇する。なぜなら、私は空を飛べるからだ。だから、私は「僕は空を飛んで、お父さんの車についていくよ」と言ったのだが、なぜか父は無言。仕方なく私も助手席に乗り込む。車は発進。ちなみに、明晰夢の中で乗り物に乗るのはこれが初めてだ。車は国道のような広い道に入るとスピードを上げた。私は高速で走る車から飛び降りてみたくなり、助手席のドアを開けた。凄い風圧でドアが押し戻されそうだ。夢の中だから飛び降りても何ともないと判っているのだが、いざとなると何故か臆病になり、躊躇してしまう。そんな私に、運転している父が声をかけてきた。
「おまえ、家で母さんの手伝いをちゃんとしているか」
何と答えれば良いか判らなかった。ここで一旦目が覚めたようだ。

SCENE3 姉さん…

 一旦目が覚め、またまたすぐに金縛り状態が訪れる。すかさず夢の世界へ体外離脱。先程の両親が登場した夢の印象が残っているからだろう。私は何となく両親を大声で呼んでみた。
「父さん」
「母さん」
ふと、存在しない人を呼んでみたらどうなるだろう、という好奇心が発生。そこで、
「姉さん」
と叫んでみた。現実には私には姉などいない。私の声に反応する人は誰もいなく、周囲は静寂だった。もう一度呼んでみた。
「姉さあん」
やはり誰も応えない。しかし、私には判るのだ。姉の身に何か良からぬことが起こっている! そこで、部屋を出て、階段の踊り場の窓から外を眺めてみる。そこは林の中。葉が全て枯れ落ちた木がまばらに生えているだけの荒涼たる風景。
  ふと、一本の木の枝に、姉の制服が引っ掛かっているのが目にとまる。姉が通う高校のブレザーだ。その瞬間私には全ての事情が判った気がした。きっと、もう姉さんは帰ってこない。

SCENE4 オナニー

 前のシーンで落胆した気分になった私は再び目が覚め、またすぐに金縛り状態に。もう余りやりたいことが残っていなかったので、オナニーでもしようと思い、私は両手を使わないと握れない巨大なペニスを(現実はそうではないですよ!)パジャマの中から取り出し、手を上下させ始めた。勃起はするが、全然気持ち良くなかった。


2003年1月24日(金)

 金縛り→体外離脱を楽しみ始めたのは大学生の頃。かなりキャリアを積んだため、最近では金縛り状態(すなわち覚醒時の意識を残したレム睡眠状態)になった後、即、夢の世界へと離脱することができるようになった。この日は久々の金縛り。これ幸いと体外離脱。いつもの通り、自室によく似た光景から明晰夢が始まる。私はいつも、寝床の脇にibookを置き、横になりながら総合BBSなどへの書き込みを行っている。ふとibookのブラウザの画面(もちろん夢の中の)を見ると、数学BBSに新規書き込みがあった。内容は次の通り。

『郷ひろみの「♪君たち女の子、僕たち男の子…♪」の歌を歌うと盛り上がります』

数学BBSに相応しい内容で、しかも役に立つ情報を書き込んで頂いたことに感謝しつつ、早速実際に試してみようと思い、階下に寝ているはずの両親の部屋に向かった。案の定、両親は寝ていた。まずは寝ている母親の頭を平手で軽くポカポカと叩きながら、私は歌い始めた。

「♪君たち女の子…♪」

 次いで、母親の隣に寝ている父親の頭を軽くポカポカと叩きながら、更に歌う。

「♪僕たち男の子…♪」

そして、2人の頭を交互に叩きながら、歌い続ける。

「ヘイヘイヘイ、ヘイヘイヘイ、おいで遊ぼう…」

最初のうちは頭を叩かれてもじっと寝ていた両親も、やがて、頭を叩きながら歌い続ける私の存在を鬱陶しく感じたのだろう。ついに母親が私に向かってポツリと呟いた。

「そんなに叩くなら、罰として、今勤めている会社を辞めさせるよ」

この一言で私はすっかり気持ちが萎え、ついでに夢の世界からも脱出して完全に覚醒。

管理人コメント:今回はこれだけです。ところで、親を攻撃するネタは以前にもありましたが、実生活での私と両親との関係には険悪な要素は何もないことを付記しておきます。


2002年9月29日(日)

 少々暴力的もしくは性的な表現を含みます。その部分の文字色を背景色と同一にしました。もちろん、扇情的にならないように言葉遣いには気を配っていますが、その種の表現を不愉快に思われる方は、どうか、以下の文章をお読みにならないようにお願いします。また、お読みになった場合は、管理人の人格を疑わないようにお願いします。あくまでも夢の世界のことですから。

 午前中のサイト更新を終え、読み進めていた小説『殺人鬼2』(綾辻行人)を読了(近々感想をUPします)した後、平素の睡眠不足からか、睡魔が襲ってきた。寝床に横になると、いつの間にか夢の世界へ。普段は金縛り→明晰夢という順序のことが多いのだが、この日は金縛りにならなかった。それでも、何故か夢であることを明確に自覚できたのである。
 金縛りを経由する場合は、レム睡眠状態に入る直前の視覚の影響で、明晰夢は自室の場面から始まることが圧倒的に多い。ところが、金縛りを経由しない夢には、そのような制約は存在しない。
 実際、このときの夢の始まりは私の職場(ただし、私が普段仕事をしている所とは別の部署のデスク)だった。ふと、受付カウンタ越しにロビーを眺めてみると、女子高生が3人談笑していた。3人とも現実世界では私の知らない人物である。もちろん、私にはそこが夢の世界であると判っているので、これ幸いと席を立って3人の居る所に近付き、一言か二言話しかけた(内容は覚えていない)後、3人のうちの1人にいきなり背後から抱きついた。他の2人はその場から一目散に逃げ出し、あっという間に視界から消えてしまった。抱きつかれた一人も必死な抵抗を試み、階下へ続く階段の方へ逃げようとする。私は逃がすまいと抑えると同時に、制服のブラウス越しにやや小振りな乳房の感触を楽しんでいた。ところが、いつの間にか彼女は私を引きずって階段まで辿り着いていたのだ。私によって両腕の自由を奪われているはずなのに、(ここが夢の世界の理不尽さ)何故か階段の手すりを乗り越え、遥か下の地面へ飛び降りようとし始めた。私が思わず手を離した瞬間、彼女は一人落下。もっと乳房の感触を楽しみたかった私は、落胆とともに覚醒。昼寝を始めてから僅か10分程度。あっけない明晰夢だった。


2002年9月9日(月)

 午前3時頃。寝床の中でミステリ小説を読んでいたら、いつの間にかレム睡眠状態に入ったようで、金縛りが訪れた。すかさず体外離脱を試みる。ところが、読んでいた本(山田正紀『僧正の積木歌』/文芸春秋社/新刊)の重量のせいだろうか、なかなかスムーズに体脱できない。金縛り状態のまましばらく藻掻いていると、部屋の片隅から得体の知れない緑色の虫がガサゴソと這ってきて、私の身体に付着した。その虫は本物の虫ではなく、精巧に作られたロボット昆虫であることが、部屋の中にいる助手2人(もちろん、現実にはそんな人物はいません)の会話から判っているのだが、それでも余り気持ちの良いものではない。

 やっとの思いで寝床を抜け出し、窓を開け、いつものように空を飛ぼうと試みるが、何故か網戸に遮られてうまくいかない。その間にも、いつしか黒に変色したロボット昆虫は身体の上を這い回り続けている。一刻も早く飛ばないと大変だ、と判断した私は、意を決して網戸を引きちぎり、虚空に身を躍らせる。そして10階にある窓から重力に任せて飛び降りた。それでもロボット昆虫が私から離れる気配はない。そしてついに地面に落下したつもりがいつのまにか湖ができていて、水面から更に湖底めがけて“落下”する。青く透明な世界。さすがにロボット昆虫はいつの間にかいなくなっていた。ホッとしたのもつかの間、得体の知れない光る小生物(プランクトンのようなもの?)の群れに襲われ、私は自室に逃げ帰った。

 部屋の中の私は、再び書物を手にベッドの上にいる。あれ、目が覚めたかな、と思いきや、本のタイトルがいつの間にか『誰でもカンタン  CGI&SSIサンプル集』に変わっていたことから、まだ夢の世界にいることを知った。先ほどはロボット昆虫のせいで落ち着いて空を飛べなかったから、仕切直しのつもりで再び部屋の窓から外へ飛び出した。さて、今度は不法侵入を試みようと、下の階の部屋のドアを開けると、そこには掲示板(BBS)が設置されていた。管理人のハンドルネームは「のん」。現実世界ではWeb上に設置されているBBSだが、夢の世界ではアパートの一室がそのまま掲示板になっているのだ。
(閑話休題。最近の私は、明晰夢以外にもよく掲示板の夢を見ます。現実世界で掲示板を開設しすぎでしょうか。日本地図ゲストブックや日記CGIを除いても8個ありますからね)

 掲示板の片隅に、古ぼけた木の板に書き込まれたリンクのコーナーがあり、そこには私が管理するDS数学BBSへのリンクが張られていた。無論私のサイトのコンテンツはいずれも無断でリンクを張っていただいて良いので、一向に構わない、というか嬉しい。ところで、「のん」というHNの方の数学の質問に応えたことなんてあったっけ?という疑問が生じたところで覚醒。手にした書物が『僧正の積木歌』に戻っていたので、今度こそ本当に目が覚めたことが判った。


2002年7月29日(月)

金縛り経由で、明晰夢状態になった。
 ただ、今日に限り、半覚醒→レム睡眠→半覚醒→レム睡眠→半覚醒→レム睡眠→……のプロセスを何度も繰り返してしまったようだ。このような場合は場面転換が目まぐるしすぎて内容をよく憶えていないことが多い。ちなみに、そのような睡眠になってしまった原因としては、冷房の風が直接身体に当たる状態で寝間着をきちんと着ないまま床に就いてしまったことが考えられる。そういうわけで、以下では、数ある場面のうち最も印象に残ったものだけを書いておく。

 現実にはラジオがない私の部屋にラジオのアナウンサーの声が流れる。
「“対称律”と“反対称律”は同じか違うか、という論争が巷で起こっています」
この“対称律”と“反対称律”はいずれも数学用語である。詳しい意味はweb検索で知ることができるはずだが、これらの定義を知らなくても、この後の文章の理解には大して差し支えない。実際にはこの2つは異なる概念である、ということだけ押さえておいて頂ければよい。(もっとも、“対称律”と“反対称律”でなく、プロレス技の“トペ・コンヒーロ”と“トペ・スイシーダ”だったかもしれないが、余り憶えていない)

 夢の中で私は驚いた。すでに決着済みのことを、なぜ世間はこれはどまでに議論しているのか。もしかしたら、両親も愚かな世間に毒されているのではないか。即座に私は部屋を飛び出し、階下の両親の寝室へ向かう。途中、居間を経由するのだが、その床には花瓶の欠片が散乱している有様。この荒れようだと寝室に両親はいないかも知れない、と心配したが、寝室の暗闇の中で両親は無事に寝息を立てていた。

 そこで、私は父親の方にボディプレスを敢行。目を覚ました父親に抱きつきながら、訊いた。
「“対称律”と“反対称律”(相撲技の“はたきこみ”と“つきおとし”だったかもしれないが、憶えていない)とは全然違うよね。お父さんはどう思っているの? まさか世間のようにこの2つを同じものだと思ってはいないよね」
この問いに答えたのは母親のほうだった。
「実は同じものかも知れないよ。なぜなら、(以下、理屈に合わない説明がひとしきり続くが、細かい論旨を憶えていない)だからね」

 それを聞いて私は憤慨した。その主張はおかしい。何とかして両親に解らせたい。やはりここはweb検索が一番だろうと思ったところ、私の背後に父親の東芝Dynabook(元は私が買ったもの)があることに気づいた。そこで、私は父親を抱え上げ、投げっぱなしジャーマンスープレックスの要領で父親の後頭部をDynabookのキーボードに打ち付けた。それによりブラウザが起動し、“対称律”と“反対称律”(女優の“水野真紀”と“水野美紀”だったかもしれないが、憶えていない)の違いが書かれているサイトが表示された。細かい内容は読みとれなかったが、この結果に満足した私は自室に戻った。相変わらずラジオ放送が流れていたが、番組はプロ野球中継に変わっていた。辛口で知られる某解説者が、ミスをした選手に対し、
「こんな奴はすぐに辞めた方がいいですね」
と暴言を吐いていた。これは問題発言になりそうだな、と思った瞬間、

ラジオの音が消えていた。現実にはラジオがない私の部屋の風景がそこにある。もっと簡単にいうと、「目が覚めた」のである。


2002年7月8日(月) 

前日の午後8時頃、アルコールの勢いで眠り込んでしまい、11時頃に目を覚ました後、明日に備えての仕事の準備、日課である体重測定などを行った後、7/8の夜中の3時ごろ再就寝。
 すると、久しぶりの金縛り状態が訪れた。すかさず意識の力で体外離脱。このあたりは、学生時代からの習慣なので、手馴れたものである。なかなか金縛り状態になれないことが問題なのだが… やはり生活が規則的過ぎても不規則過ぎても(私は後者)金縛り状態にはなりにくいものである。

 さて、肝心の明晰夢の内容に移ろう。いつもの通り、寝床から立ち上がると、周囲にはなぜかシーツや毛布が飛び回っている。それがちっとも不思議ではないのが夢の世界の論理である。それらを歯牙にもかけず、まずは寝室の窓に直行。窓を開けると、 現実では2階のはずなのに、10階分くらい下に地面が見える(私の夢の世界ではなぜかいつもこうだ)。そして窓の外でも数枚のシーツや毛布が飛び交っている。

 私は地面に飛び降りようと(どういうわけか空を飛ぼうという発想は思い浮かばなかった)身を乗り出した。すると、後ろから何者かの両手が私の胴体を掴んできた。顔は確認できないが、男であることは間違いない(なぜ私がそう断言できるかは不明)。引き続き、その両手は、私の乳首を器用に愛撫し始めたではないか。私は実生活でも乳首を舐められたりするのが好きだが(←おいおい)、夢の中でも現実に劣らず気持ちいいのだ。もっとも、現実世界では男の手はご遠慮願いたいものだが。

 僅かの間、快楽に身を任せていたが、自分には窓から飛び降りる使命があったことを思い出した。正体不明の両手を振りほどき、遥か下の地面へ向けてダイブ。着地。もちろん痛くも痒くもない。ふと気付くと、周囲は外の風景ではなく、何と私の寝室ではないか。余りの急変に、一瞬目が覚めてしまったのかと思い、試しに身体を動かしてみたところ、まだ夢の世界に居ることが確認できたので安堵した。

 それにしても、外に向かって飛び降りて家の中に着地できるとは大発見である。一刻も早く階下に居る両親に伝えねばなるまい。私は階段を5段飛ばしで駆け下り、リビングルームのドアを開ける。夜明けの光が窓から差し込んでいるが人気はなく静まりかえっている。続いて隣の両親の寝室のドアを開けた。寝床はもぬけの殻で、誰も居ない。予想通りである。このままではつまらないので、両親の第2寝室(現実には存在しない)のドアを開けると、やはり寝床にはシーツと毛布しかなく、両親の姿はない。しかたがないので、この部屋で寝るか、と思い、シーツの上に倒れこんだ。

 すると、シーツが生き物のように動き出し、私の身体に巻きついてきた。力で振りほどくことはできない。そればかりでなく、ふと気付くと、私の身体そのものがシーツに変化しつつあるのだ。そうか、先程部屋を飛び回っていたシーツや毛布は実は両親だったのか、と勝手に得心した。身体がシーツになってしまっては手足が動かせないので、最初のうちは不自由を感じていたが、よく考えると、努力を何もしなくても空を飛べるのである。これほど自由なことがあるだろうか。私はしばらくの間、ひらひらと自由に飛び回っていた 。進む方向を自分で決められないのだが、決断しなくてもよいというのは気楽である。

ひらひら、ひらひら、シーツになって空を飛ぶ。ひらひら。

目が覚めた。


2002年5月26日(日)

注意:暴力的表現を含むような含まないような。念のため、該当部分の文字色を背景と同じにしてあります。全てを読むときは、その部分を選択状態にしてください。読んだとしても、管理人の人格を疑わないようにお願いします。

 午前中昼寝をしていたら、久しぶりに金縛り状態になった。すかさず体外離脱を行い、夢の世界へGO! 自室の窓を開けると、現実には2階のはずなのに5階建てのマンションの最上階になっている。夢の中だから空を飛べることが分かっているので、すかさず空中に身を躍らせ、下の階の窓から不法侵入をしようと試みるが、困ったことに窓が1つもなく、壁ばかりである。1階まで舞い降りたとき、ようやくカーテンが閉じられた窓を発見。期待をこめて開けてみると、なぜか元の自室の寝床の上に戻ってしまった。しかし、まだ目が覚めたわけではない。

 仕方がないので部屋のドアから外へ出ると、そこは駅のホーム。周囲は引込み線が何本も並んでいるような地方の小都市のターミナルのイメージ。改札への階段を目指して歩いていくと、前からOL風の制服を着た女性の2人連れが近づいている。夢の中では何をしても犯罪にはならないはずだと瞬時に判断した私は、すかさずそのうちの1人に胴タックルを食らわせて押し倒す。制服越しに胸の弾力をリアルに感じた瞬間、その女性に下から腕ひしぎ逆十字固めを極められた。一旦は振りほどき再び挑むものの、やはり下から三角締めを極められてしまう。想いを遂げられず、失意の中で覚醒。