No.28 「北斗の拳」世界でのvs猛獣戦(2004/6/21)

 「北斗の拳」の世界では、北斗神拳や南斗聖拳などの主要な拳法家の強さが常人離れしていることは周知の通り。では、彼らが大型猫科動物などの猛獣と戦ったら、どちらが勝つだろうか。

 これについては、実例が2つ存在する。

 1つ目は、有名なラオウvs虎。ラオウは、師リュウケンが差し向けたトラの動きを“闘気”だけで封じ、更に右腕によるラリアート一発でトラの首を刈り取っている。トラといえば、猫科最強の呼び声が高い動物。ラオウおよび北斗神拳の強さを象徴するシーンである。

 2つ目は、修羅の国編での無名の“バケモノ”vs黒豹(推定)。“バケモノ”はクロヒョウを軽々と抱き上げ、頭をナデナデするだけで首の骨をボロボロにして殺している。これも印象的なシーン。この直後に、“バケモノ”は北斗琉拳の使い手シャチに完敗する。シャチといえば、北斗勢の中ではさほど強くないという設定なだけに、なおさら拳法の強さが際立っている。

 以上のことから得られる結論。「北斗の拳」世界では、拳法は猛獣より強い!

 と言いたいところだが、冷静に考えると、別の可能性が存在するような気がしてきた。ラオウにしろ、“バケモノ”にしろ、規格外の体格の持ち主。その体格で勝利を得ていたのかも知れない。常人並みの体格のケンシロウでは虎に勝てない可能性もあるのでは? 件のシーンで、虎はケンシロウを攻撃しなかった。リュウケン曰く、それは暗殺者としてのケンシロウの素質ゆえなのだが、案外、虎と戦わずに済んだケンシロウは内心安堵しているのかも知れない。

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