No.26 シュウ(2004/3/5)

 南斗白鷺拳の使い手。南米の脚技格闘技カポエラを彷彿とさせる拳法。南斗極星の聖帝サウザーの圧政に対し、レジスタンスを率いて抵抗する。若き日に、南斗十番勝負に挑む幼いケンシロウの才能に惚れ込み、自ら十番目の相手を買って出てケンシロウに圧勝。ケンシロウの助命と引き換えに自らの目を潰し、視力を失う。その後、成長したケンシロウと再会を果たすが、ケンシロウが1回目のサウザー戦に敗れたあと、自らサウザーに挑むが脚の腱を斬られて南斗白鷺拳を封じられる。最後は人質の子供達の命を守るため、自ら聖帝十字陵の巨石の下敷きとなり絶命。

 「北斗の拳」屈指の人格者であり、絶命シーンは感動的に描かれる。北斗の長兄ラオウですら、「みごとだ、シュウ」と彼の死を称えた。彼に関してはアンチ的な意見を見かけることは皆無と言って良いだろう。ただ、ケンシロウの幼少時にわざわざ自分の目を潰すような真似をしたことは疑問。シュウに敗れたケンシロウも「ありがとう、十人目の相手があなたでよかった」と言っているが、あそこでシュウがしゃしゃり出ずにケンシロウが全勝したとしても、その後の歴史にはさほど影響しなかったような気がするのは私だけだろうか。どうも、シュウは無駄に目を潰したような気がしてならないのだ。

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