安部公房(1924〜1993)とは?
(ごく簡単な説明と年譜。詳しいものは他サイトで)

「安部公房書評」へ

「あべ こうぼう」と読む(本名は「あべ きみふさ」)。
日本が生んだ世界的な作家の1人と言って過言ではあるまい。
東京大学医学部卒。日本語クレオール仮説を発表した言語学者でもある。
代表作は『壁』(1951年に芥川賞を受賞)、『砂の女』(読売文学賞・フランス最優秀外国文学賞)、
『箱男』(構成の妙を極めた前衛文学の傑作)など多数。

 

1924年
3月7日、東京府北豊島群滝野川町(現・東京都北区)で生まれる。

1925年
家族とともに満州に渡り、奉天市(現・瀋陽市)に住む。

1943年
東京帝国大学医学部に入学。

1947年
画学生・山田真知子と結婚。

1948年
処女小説『終わりし道の標べに』刊行。

1949年
短編『デンドロカカリア』

1950年
短編『赤い繭』、『洪水』、『魔法のチョーク』

1951年
『壁−S・カルマ氏の犯罪』(この年の芥川賞受賞)
短編『闖入者』
* この年はかなり重要な作品を残していますね。

1952年
作品集『飢えた皮膚』『闖入者』

1954年
長女・ねり誕生。
作品集『飢餓同盟』
戯曲『制服』

1956年
作品集『R62号の発明』

1957年
長編『けものたちは故郷をめざす』

1958年 
戯曲『幽霊はここにいる』で岸田演劇賞受賞。

1959年
長編『第四間氷期』

1960年
長編『石の眼』

1962年
小説『砂の女』(この年読売文学賞受賞)

1964年
作品集『無関係な死』『水中都市』
長編『他人の顔』

1965年
作品集『榎本武揚』
エッセイ集『砂漠の思想』

1967年
小説『人間そっくり』『燃えつきた地図』
戯曲『友達』で谷崎潤一郎賞受賞。

1968年
作品集『夢の逃亡』

1969年
戯曲『棒になった男』

1971年
戯曲『未必の故意』
エッセイ集『内なる辺境』

1973年
戯曲『愛の眼鏡は色ガラス』
長編小説『箱男』

1974年
対談集『発想の周辺』
戯曲『緑色のストッキング』で読売文学賞受賞。

1975年
戯曲『ウエー(新どれい狩り)』、作品集『笑う月

1977年
長編小説『密会』

1984年
長編小説『方舟さくら丸』

1986年 
評論集『死に急ぐ鯨たち』

1991年
長編小説『カンガルー・ノート』

1992年
12月25日深夜、箱根の別荘で執筆中、脳内出血により意識障害を起こし、入院。

1993年
1月 22日に、急性心不全のため、死去。

「安部公房書評」へ  読書室トップへ